午前中、買い物(カブトムシ用腐葉土)を済ませ、午後から見ました。映画「羊達の沈黙」の続編になります。
レッドドラゴンが最終で出たんですが、あれは設定が羊達の沈黙より前、レクター博士を逮捕し、あの施設に入れた刑事さんが主人公。
なので、時系列にすると、レッドドラゴン→羊達の沈黙→ハンニバルとなります。
ストーリー的には、あまりに有名なので割愛しますが、レクター博士の本領発揮と言ったところか。羊達の沈黙でも、レッドドラゴンでも、実際に人をまともに食したのはハンニバルだけではないでしょうか。
ラスト、スターリング捜査官がグッチのドレス、靴に身を包み、レクター博士との夕食?のシーンは、レクター博士の恐怖が、単なる殺人鬼としてではなく、美食家としてのレクター博士を思わせます。
ストーリーで、ヴァージャーという大富豪に狙われるところもあるのですが、物語全体を通して、”正義”がない。レクター博士は紛れも無く”悪”であり、ヴァージャーもレクター博士を狙うがそれは自己満足のためであり、”正義”とはかけ離れている。唯一”正義”に思えるスターリング捜査官もFBIという組織悪で拘束されてしまう。ただ、スターリング捜査官のまるで愛する人を追うかのような”異常なまでの正義”みたいな、分かりやすい”正義”ではなく、全員が”悪”な感じ。そう思わせるような作品です。
最後、レクター博士はスターリング捜査官にキスをする。ただ人肉を欲する異常者ではなく、レクター博士は、愛を知っている。それに合わせてスターリング捜査官もレクター博士を追うことで、その愛を受け止めている。だけど、”悪”。
その正義のいない雰囲気が、美しく表現されてると思います。アンソニーホプキンス、ハマリ役だと思います。でも、レクター博士=ホプキンスのイメージを否定し、映画「世界最速のインディアン」での主人公もキッチリこなしてるし。
話がそれてしまいましたが、羊達の沈黙、ハンニバルは、時代に残る名画であると思います。5つ星☆☆☆☆☆
また、時代的にレッドドラゴンより前の、「ハンニバル・ライジング」も落とし済みです。どんな作品か、楽しみでも不安でもあります。
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