優香主演。優香って結構演技上手いですね。椎名きっぺいとか、結構豪華なキャスティングです。
時を遡ること、数十年。昭和45年にとあるホテルで起こった連続殺人。博士みたいなのが、ホテルに泊まってる客やフロントやウエイトレス等11人を殺し、自分も自殺するという事件が起きた。
犠牲になっていく人達は、昭和45年以降の人達いわゆる「輪廻」で生まれ変わった人達で、あるプロダクションに所属してている優香(主人公)がオーディションで、監督役の椎名きっぺいの目に留まる。監督、優香、トラックの運転手、大学生、その大学生の友人の友人である、優香と一緒にオーディションに出た女優さん等。
最初はピンと来るだけ。おぼろげな記憶の中、確かにこのホテルを知っている。過去を紐解くとその連続殺人の犠牲者の人達と何かで繋がっているような。いわゆるデジャブを覚える。監督を含め、その人達は全員、そんな感覚を覚える。
ホテルのセットの中、優香(主人公)は最後に殺される少女役を演じる。その演技をする時、雰囲気を覚えてほしいため、実際のホテルに来た時から、デジャブよりもっとハッキリした記憶が繋がる。でも、自分自身に記憶はない。
最後の方は、ホテルに今の犠牲者が一同に集結する。優香、椎名きっぺいもセットではあるがそのホテルとリンクし、誰がどの犠牲者か、ハッキリしてくる。唯一生き延びた子供の母親が持つ人形、殺された人達。最初は、その少女だと思っていたが、実際に誰の輪廻、生まれ変わりだったのか、クライマックスで分かる。
という、日本ホラーでは割りとスタンダードなストーリーではないかと。みんなの演技の上手さに乾杯です。
途中、何故に優香の布団の中から8mmビデオフィルムが?なんて思って見てましたが、最後に納得する結末。うんなるほど。と。リアルな世界に戻った時、優香の精神は壊れており、博士の意識、恐れが半分入ってるような状態。拘束着で手足の自由を奪われ、恐れおののく。それに輪をかけたように生き延びたらしい女性が部屋に、男の子が持っていたスーパーボール、女の子が持っていた、女の子の人形。他の人の目には映らないが、優香の目にははっきりと殺した少年・少女が。
アンハッピーエンドで終わり。こちらもやはり邦画ホラーらしく、かなりジメジメしてます。やはり、今の日本ホラー映画の雰囲気は「リング」から来てるのかなって思います。呪怨とか、この輪廻とかでも。
静かな、でも確かにそこにいる、闇に住む何か。それが少しずつ、人を蝕んでいく雰囲気。世界のホラーから見ても日本ホラーが1歩秀でてるように思えます。
だからなのか、ハリウッド版、リングや呪怨が出てくるのではと。一番怖いと思うのは世界共通なのかと思います。ブレア・ウィッチなんとかって映画も闇の中の何かを映し出したもの。ダレますが、最後は怖かったですし。
これぞ日本の王道ホラーだと思います。4つ星☆☆☆☆
0 件のコメント:
コメントを投稿