この映画は、実際に起きた事を題材にしたみたいです。
エクソシズムと聞いて、パッと浮かぶのは、もちろん映画エクソシスト。悪魔祓いの儀式。神と悪魔、天国と地獄、精霊、天使みたいな、超常現象、ホラーな映画かと思って見てました。
自分の予想とは裏腹に、物語の大半は、裁判所でストーリーが進みます。彼女はてんかん、精神疾患で死んだのか、悪魔がエミリーに憑かれて死んだのか。その悪魔祓いを行った神父と弁護士の女性が映画の主人公です。
超常現象、ホラーなのに裁判で進むストーリー。斬新かと思います。
また、ストーリーは裁判で出る承認、被告人の回想により、進められていきます。エミリーが大学に行き、何を見たのか。どんな体験をしたのか。それらは、証人と被告人、その家族の回想言う、リアルからちょっとかけ離れた、曖昧なものであり、それを裁判で判断で下すという難しさ。
結末では被告人無罪で終わるのですが、それがハッピーエンドなのかバッドエンドなのか。それは見ている人次第かなと思いました。
途中、弁護士の女性も、エミリーと同様な体験(AM3:00に何かが起こる)それを体験したことや、偶然、自分のイニシャルがほってある、金のロケットを見つけるという、リアルと離れた偶然による事も起きている。神父も同様に。
真実を解き明かす場所で、超常現象の話しをする。そのギャップが面白いところでもあります。
映像自体、死体と呼ばれるものは、エミリーの1人だけ。かつエミリーが死んだ瞬間は写されてなく、自分の推測ですが、彼女が死んだ瞬間を映像化出来なかったからだと思います。どんな絵でもチープになってしまいそうで。
悪魔的存在も必要最小限、かつおぼろげに映しています。やはりそこもホラー映画を否定するためのもので、ドキュメント、サスペンスに近づこういう姿が見られるのは自分だけでしょうか。
ほとんどが裁判の中でのホラーな物語。途中に入るエミリーの苦しみ、そして生への執着、そしてその選択。正しいとか、正しくないとかではなく、これはエミリーの選択であったと思える、記憶に残る名画だと思います。エミリーの苦しみ方、まるで貞子みたいだったですが、CGと分からない、実際に人間がしてるようで、それもリアルっぽくてGoodだと思います。
今まで見てきたホラーで。いやホラーじゃないんですが、一番良い作品かと。ホラーじゃないんで4つ星☆☆☆☆
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