2009年4月1日水曜日

朝、テレビを見て

 ニュース見てたんですが、外国で、脚本家を目指す日本人女性が殺害されて、その俳優志望の犯人に有罪の判決。直後犯人が机に頭を打ち付けるっていう映像が流れました。画像でも落ちてるかと思いましたが、露にもかからず。自分で流した放送ぐらいとっとけってんだ。

 まずは、被害者の方に対して、ご冥福を申し上げます。

その中でアナウンサーの言葉。「犯人が思いもよらぬ行動をしました」

 罪の大、小、善、悪、裁量は別として、犯人のとった行動、想定内なんですけど。

 彼は躁うつの気があったそう。弁護側は精神鑑定により、当時は非常に混乱していたことを主張。で、陪審員の結論は、確かに混乱はしてたが、責任能力はあった。で、有罪。

 うむ。納得です。躁うつの人は、心と頭が言うことを聞いてくれない病気で、決してバカになってるわけではないんです。失言ならすいません。統合失調症や多重人格など、別人格、もしくは思考の混乱。先天的なものなら通用しますが、躁うつの場合、自分がオカシイってことを自覚してるんですね。

 だから、当然、その時、思考は確実にあったんです。では、何が彼をそうさせたか。

 躁うつは、通常生活の延長線上に在るもので、誰もがその素質を持っており、少なからず行動として起こしています。その中に、破壊衝動。というのがあると思います。

 歌にありましたね。「夜の校舎 窓ガラス 壊してまわった」何故壊すのでしょうか。破壊することに何かしらの開放感を感じるからではないでしょうか。

 普通であれば、当然破壊に対するリスクを考え、壁殴るぐらいですますところですが、追い込まれ、追い込まれ、もう限界を超えてしまうと、その衝動が抑えられなくなってしまいます。

 それでも、思考はグルグル回っていて、普通の人と同じようにリスクを考えます。他人を破壊してしまうとその人に迷惑をかけてしまうし、また嫌われてしまう。外に向けられない破壊衝動は、内に、自己に向けられると思います。自分はそれを自己破壊衝動と呼んでいます。

 なので、自傷する。自分を破壊するために。そしてそれに対して開放感を感じるんだと思います。その究極がまぁいわゆるアレだと思います。

 で、話を戻すと、俳優志望の彼と、脚本家志望の彼女。どちらも煮詰まり系ではないでしょうか?内の物を出して、絞りきってする仕事。精神面でのストレスは相当なものだと思います。

 ヒキガネがなんなのかは分かりませんが、彼は、一線を超えてしまい、その破壊衝動が、外に向けられてしまった。そしてその近くに彼女がいた。混乱はしていると思います。ただ、その破壊衝動を彼は自覚していた。と思います。

 なのでこの判決は妥当だと思いますし、拘束され、外に向けられない彼の破壊衝動は必然的に内に向けられ、陪審員の読む判決文がヒキガネとなって、あの行動になったんだと思います。非常に単純というか、分かりやすい行動だと思うのですが。

 あとこう言ってはマジで炎上しそうですが、彼女にも少しの過失はあると思います。衝動が爆発するほどストレスをためこんでる彼を見て、何も思わなかったのでしょうか。その両親は?どのくらい一緒に住んでいたかは分かりませんが、そんな分からないものなのでしょうか。表情、言動、行動、その他。

 自分で、俺、マジでオカシイかも。。。なんて言うのを待ってたのでしょうか。そう思うと、未然に防げた事件だと思いました。

 メディアの方々が未だにメンタルに対しての知識の不足、偏見があるなぁと。あえてだったらやっぱり結局のところ視聴率=金か。。。と思った朝7:35

 ※これは決して彼を擁護するものではなく、彼の行った行動は、当然許されざるものであり、採決に対しては納得のいくものだと思います。

 ※このテキストはあくまで自分の経験上からくる主観であって、医者でもなんでもないので医学的根拠はありません。