2011年12月21日水曜日

still a Sigure virgin? -凛として時雨-

 凛として時雨の4thアルバムとなります。っつか去年出てたのを知らなかった自分に完敗。

 まぁ公式HPをマメにチェックしている訳でもなく、時々、CD屋に行ってチェックするぐらい。近所のHMVが規模縮小して、物も減ってしまったし。。。(言い訳


 前作「jast A ment」同様、ベースの345さんの進化が凄くよく見えてきます。最初、好き嫌いがハッキリするバンドだろうな。。。と思っていたのですが、今や大人気ですね。で、今作を聴いてみて。何故に刺さるのか。そんな事を考えてみて。


 アルバムを通じて作品としているのか、1曲1曲を1つの作品とし、それを集めた物なのか。自分は後者ではないかと思います。TKさんの感性がガッチリ出ていると思います。感性は一貫する部分があると思いますが、その中にも一瞬の閃きと変化があり。アルバムを通じてなら、もう全部繋げてもいいのではないか。なんて思ったり。

 歌詞から曲が生まれるのか、曲から歌詞が生まれるのかは分かりませんが、独自のパワーコードを持っていると思います。それがTKさんの感性の芯の部分。閃きで瞬間、変調してみたり、テンションが高くなったり、速さなども。


 そこに魅力を感じるんじゃないかと思います。ベースを重視する部分、ギターを重視する部分、ドラムを重視する部分も分かれていたり。 ただ。

 これも感性なのかもしれませんが、だんだん、いろんな音が入ってくる。今回、ピアノが入っていたり、音もだいぶいじってるなぁ。。。という感想。いろいろな模様や色を付け、華やかに見えるけど、どこか重しになっているような。

 音が、曲が、厚くなった分、テレキャスターの切れ味がカミソリから鉈になったような。そんな感じもします。

 自分的には、もっとシンプルに、そのまま感性を出して欲しいな。と思うところです。最低限の音で、最低限のエフェクトで。街の雑踏ではなく、ベンチに独り座る、遠い目の少年のように。


01.I was music
02,シークレットG
03.シャンディ
04.this is is this?
05.a symmetry
06.eF
07.Can you kill a secret?
08.replica
09.illusion is mine




P.S メジャーになったり、人気になったりすると必ず苦しむ部分。感性をそのまま出せないような。フィルターをかけないと、言葉や音を選ばないと、聴く人が好むような曲にしないと。。。そんな痛みが無いよう(祈