2012年3月30日金曜日

多様化なのか、衰退か

東京国際アニメフェアで思ったこと。全体を通しての感想は、先日書きましたが、前々回のフェアと、今回とで、アニメ、コンテンツの方向性の違いなどが見られました。

 スマートフォンの普及、Wi-Hi環境の充実により、それに準じたコンテンツが多くなったこと。左画像はスマホ専用ライトノベルです。これも1つのコンテンツであり。

 テレビアニメも民法からBS,CSチャンネルに。そしてインターネットコンテンツの増加が感じられました。

 つまりは、いわゆるテレビ(地デジでも)離れというのは、各サービス提供会社も感じており、より関心度が高い方に視線が行っている。ということ。


 また、50話なんていう長編ではなく、短編物が多くなった事もあげられます。テレビ局のブースがほぼビジネスDAYのみ。というのは、何を意味するか。本来見る人が来るパブリックDAYでは何もアピールするものが無い。ともいえます。

  テレビのチャンネルという、大きな流れから、ネット、BS、CSなどに細分化しているとも思えます。

 チャンネルの細分化は、コンテンツの競争が激しくなる。皆が見るチャンネルに出したい。これは当然であり、そこにどう入るか。 小さな制作会社は入りづらくなり、大手製作会社が入る。

 では小さな製作会社は?狙いはネット環境にある。と。ニコ動やユーチューブではなく、アプリ的なものとして出す方向に行くのではないかと。月額いくらで加入すれば、週一にこのアニメ見れます。もしくはDLできます。みたいな。

  となると、声優さんの仕事も方向性が変わってきます。長編が無い=安定した収入ではなく、単発の仕事を多くこなすような仕事の仕方になるんじゃないかなぁ。と。

 単発の仕事が多い。ここにも単価というものがあって、やはり競争も激化するような。ただ、逆に単発の仕事が多い。選ばなければ薄利多売ではないですが、仕事はある訳で。


今年はアニメ不作年間なのかもしれません。が、次世代のアニメ競争の地盤固めと言ってもいいような。そんな気がします。