2009年10月27日火曜日

時間が解決してくれる

 という難しい言葉があります。すげぇ曖昧かつ端的に物事を解決させてくれる言葉ですが、それじゃいったい何時まで?と聞かれると非常に困る代物です。

 病の場合、それが幾度となく使われるんですが、これがまた非常にやっかいで。

 うつ病と時間というのは繋がっていて、うつの原因となるストレスに晒される時間が長ければ長くなるほど、回復する時間もそれだけかかります。二等辺三角形みたいなものを想像してもらえばわかると思います。頂点である場所がストレスの原因が無くなった時です。

 ただ、ストレスの原因が無くなったとしても、日常のストレスやいろいろな事があると、自分の心のプールから水が溢れてしまい、うつ状態、すなわち堕ちる状態になってしまいます。

 それが復活する時間、それはその事象によるんですが、外傷とかと違って、何時収まると言えないんですね。スッと収まる時もあればいつまでも停滞することも。

 台風に似てるかもしれません。進路や速度、強さはそれぞれ。すぐ通過する場合もあれば停滞する時もあり、風だったり、雨だったり、弱かったと思えば急に強くなったり。。。

 そんな時、人は普通どうするか。雨戸を閉め、台風が通り過ぎるのをジッと待つんじゃないでしょうか。どっかのふざけた輩が津波に飲み込まれる場合もありますが、それをかわいそうと思えるでしょうか。バカだろってのが普通かと。

 それは自分でも他人でも同じ。じっと通り過ぎるのを待つしかなく、家に居て、最低限の外出しかしない。それの心版なんです。予報無し。予測不能の。

 いろいろなクスリの力で台風の勢力を少し弱めてるんです。ただ、無くなったわけじゃないんです。クスリだけじゃなく睡眠だったり、お酒だったり、普通の人も少なからず絶対にあるんです。ただ、普通の人は通過が早いだけなんです。俺ら病な人はずっと停滞しちゃうんですね。

 天気予報だったらある程度のめどはつくかもしれませんが、心の台風はそうはいかず、予測不可。いつまで停滞し続けるのか自分でもわからずじっと固まって過ぎるのを待つんです。


 ただ、1つ言えるのは何時かは分からないけど台風と同じくいつかは通過してくれるということ。雨があがったからってすぐに晴れるわけではないけど、何時かは必ず晴れて、透き通った深い青空が見えてきます。

 それまでは、じっと、じっと待つ。青空なんかこないと待てなかった人が去年で3万人強。

 そう信じないと生きてなんかいけねぇ。

 別に植物人間じゃないから、何時かは晴れてくる。それを待てるか待てないかは、自分だったり家族だったり愛し、愛される人だったりの心次第。信じるって言葉も心から生まれてくるもの。数値化不可能、科学的解明不可能の心の中から。