2011年2月25日金曜日

無理する必要なんてどこにもない

仕事を休んでもう2年になるか

そのうちのほとんどは1人ですごしてる

たまに話とかするけど、基本的には1人

時には寂しいこともある

開き直って、孤高に1人で生きようなんて思ったこともある

人間は皆四角のボックスに入っていて、そこから誰も出ることはできない

どんなに近づいても

知り合うこと それはその箱に穴があく

話すこと 糸電話のようなものだと思う

いろいろ話したり、遊んだりして、その穴が少しずつ広がっていく

でも、完全に全てが見えることはない

その人を知ろうとすること 悪く言えば腹の探り合い 嫌いだ。

広がった穴からその人の悪い部分が見えてくる 嫌いだ。

でも、穴が広がれば 良い所も見えてくる

自分の知らない世界 自分が考えもつかなかった事を知ることもできる

そのバランス、距離を保つのは難しい

近づきすぎても、箱がぶつかってしまって痛い

遠すぎても今度は人の声すら聞こえなくなる

急いでも、焦っても、その他人のボックスを見つけることすらできないかもしれない

そのボックスを見つけたとしても 急いで穴を開ければ、その穴は雑になってすぐに壊れてしまうかも知れない

ただ自分で探さないことには、ボックスは見つからないんだよね

周りをシャットアウトしちゃうと、ボックスは見つけられないんだよね


俺ももういい年だから、終わりは少しずつでも確実に近づいてるから

運命的に箱と出会うことの期待は薄い

自分で探そう、見つけようなんて思いも少ない

だからワインボトルみたいにフラフラしてる生き方を選んだ

プカプカ浮いてたら、誰かが見つけて、拾ってくれんじゃね?って

焦る必要なんてどこにもないよ

無理する必要なんてどこにもないよ

何時拾ってくれるかわからない。ただ俺は拾ってくれた人に言いたい

拾ってくれてありがとう。

合わないんだったら、ほおってくれてかまわない

合うんだったら嬉しいな

少しでも孤独から解放される。

たまには1人の時間も必要だけど

ずっと一人ぼっちは寂しいもんだよ



結局死んだらみんな1人なんだからさ

絶妙のタイミング-2

 先日、ラーメン屋でラーメンを食べてたんですが、その店内のテレビで、車中生活をしているという男性を取材しているのが放映されてたんです。

 なんでも、以前は建設業の社長をしていたが、バブルの崩壊から景気の低迷で会社が倒産し、多額の借金の返済などで、家には暮らせず、今に至っているとか。

 まぁ、バブルの崩壊、ライブドアの問題もろもろ。一撃で破産した人はたくさんいて、特に建設業などはもろにそのあおりを食う訳で。まぁ逆に言えば、バブルの時は儲かってたって話しなんですが。


 オイルショックの年に生まれた俺の親父も土木関係の会社を営んでいました。時に、現場に連れていってくれたり、覚えているのが、夜、大量のコンクリートを乾かすんですが、夜中、気温が下がらないよう、ヒーターを付けていて、その見張りに一緒に行ったことぐらいですかね。

 そんな親父も当然同じ時代を歩んでいたんですが、タイミングが良いというか、そのバブルの時、親父も従業員も良い年で、そろそろセカンドライフを始めるかと、会社を閉めようとしてた時だったんですね。

 一番最後に受けた仕事、確かどっかの宗教団体が近くに道場を建てると。そんで修行用の滝を作って欲しいって請け負ったのが最後だったと思います。

 ただ、その時、その依頼者がいい加減な話ばかりすること、打ち合わせとか、アポをとろうとしてもいなかったりとウサンクササを感じていたんでしょう。だから、工期は気にせず、出来高払いみたいにしてもらったんですね。

 仕事には、完了払いと出来高払いというのがあって、完成した時に請け負い金が払われるもの、その月の出来高によって払われるものと種類があるんです。

 だいたいの仕事は完了払いだったりします。よって請負会社は工期までに完成しなければならないという責任が生じます。なので作業員の手配や工具、資材の準備などを先にやるんですね。それまでの日当などは請負会社が払い、完了した時点で、依頼した会社が契約したお金を払うってシステムです。

 これにはリスクがあって、完了までは請負会社が作業員に日当を払っていて、完了前に、依頼先が倒産したとなると、契約金がもらえなくて、共倒れ。いわゆる不当たりってヤツになるんです。そうなると作業員には日当を払わなければならない。ただしお金はもらえないで、困っちゃうどころかこっちまで倒産しちまうってことになってしまうんです。


 その時、親父はというと、もうセカンドライフを始め、自分の会社をたたみ、出来る範囲で造園などをしていた記憶があります。ナイスタイミングって言えばそうなりますね。いずれ景気が悪くなるのを読んでいた?先見の明があった?それは分かりません。ただ、俺の前で、仕事のお金ってものをほとんど見せなかったので、儲かっていたのか、困窮していたのかは分かりませんが、今は、ふつーに暮らしています。

 多分ですが、タイミングの問題だと思います。親父の労働意欲等から考えて。体力的にも自分で会社を営むこと、従業員を束ねることが難しいと判断し、会社をたたんじゃないかと。俺が高校に入るか入らないかぐらいだから、ちょうどバブルの絶頂の時だったと思います。

 そしてセカンドライフになったとたんにバブルが崩壊。その後円高不況や今も続く景気の低迷。それを上手く避けられた。運が良かったっていえばそうですし、絶妙なタイミングと言えばそうなります。

 当然、先見の明もあったと思います。第二次世界大戦の時、すでに日本が負けると想定し、その準備をしていた人もいたでしょう。そして勝負のタイミングを見逃さず、成功した人もいたと思います。

 逆に、何故そこで!!と絶妙なタイミングで失敗した人も多くいると思います。真実は小説より奇なりと言いますが、本当ですね。

 まぁ、そのタイミングも、これからどうなるかもワカラン人間が、ここに1人、いるんですけどね。ギャフン。