2011年11月23日水曜日

クスリジェンガ

風邪の特効薬を発明したらノーベル賞もの。なんてよく言われます。逆に言えば風邪を一発で治す薬は無く、あくまでその症状を抑える為に頭痛薬だったり、セキ止めだったり処方される訳ですが。


 心の病にも、特効薬はなく、不安、緊張、ネガ思考、頭痛、いろいろ症状はありますが、それらを抑えることはできても、病自体は時間がかかっても、自然に治すしかない病気です。


 薬にもいろいろ種類があることは、心の病を持ってる方はご存知かと思います。同じ系統でも、薬剤メーカー違えば名前も違っていたり。ジェネリックで更に増えたりと。


 系統という言葉が出たのですが、簡単に言えば薬の成分とその効能に対し大別されるってことで、精神安定剤ならベンゾジアゼピン系(レキソタン、デパス、ハルシオン、マイスリー)や三環系(トリプタノールなど)があげられます。


 抗うつ剤も同様にSSRI、SNRI等に大別されるのですが、その系統名は別に覚える必要はないのですが。


 ただ、出されている薬が、どのような薬なのかは、知る必要があると思います。なにせ、自分が飲むものですから。

 例えば、ある薬を出されて、それが効かない。と思い、相談します。薬、変えてみましょうか。別の薬が処方されます。それが同系統だった場合、名前が違うだけ。。。なんて事もあってやっぱり効かなかったり。そんな可能性もある訳です。


 逆に、同系統でも、使われている成分の違いで効くこともありで、それらを見極める事、調整することも飲む人はおろか、ドクターさえも悩む所だったりします。


 抗うつ剤、睡眠剤などは、ある程度の期間飲まないと、効果が分からなかったりするので、余計に時間がかかります。飲んで、ダメ。じゃ次。みたいにはいかない所も、この病が時間がかかる1つの要因だったりするわけですね。


 薬1つに対しても、飲み合わせがあったり、効能とは別に副作用というものも当然ありで。心の薬のほとんどに副作用として眠気などが表れます。なので運転などは注意してください。なんて説明書にも書かれているわけで。


 この副作用を知ること。これも大切です。パキシルなど、SSRI系の抗うつ剤は、副作用として吐き気などが出ます。吐き気がするもんだから、当然食欲もなくなって。知らなければ、自分、拒食?なんて勘違いをしてしまうこともあります。


 この副作用も身体が慣れるまで約2週間はかかると言われています。要はそれだけの期間飲み続けないと、自分に合っているのか、合っていないのか、ドクターすらも分からない。という訳で。


 基礎知識として、今自分が飲んでいる薬が一体どのような薬なのか。調べることも必要だと思います。

 お薬110番 成分や特徴、効用、副作用などが載っています。あくまで知識として活用するのがいいと思います。






~~~~~~~~ここからは個人的主観が入ります。決して、ドクター全体を否定するものではなく、一握りの。とご理解ください。







 心の病の方が通う病院として、心療内科と精神科があります。自分は経験上、かつ理論上、常に精神科を勧めています。


 心療内科と精神科の違いってなに?となるのですが、心療内科は、うつ症状に合わせ薬を処方する事を目的とした科であること。特徴として診察時間が短いことが挙げられます。症状が分かればいいのですから。メリットとしては、軽い方の場合や長く付き合ってる方の場合、悪い言葉かもしれませんが手軽に薬が得られることかと思います。


 精神科は、文字通り、精神を治そうとする科である為、うつ症状が出る原因から診察を始めます。なので、診察に時間がかかること、過去の事からいろいろな事を話す為、それで疲れてしまう。なんて事があるのですが。。。

 心の病は、その原因を知り、それを解決し、初めて治す為のスタートラインに立つ。薬は治す過程で出るうつ症状をフォローする物であると自分は考えます。眠れなければ睡眠剤、そわそわするようなら安定剤。症状も多くある為、種類も多い。ですが、それはあくまで補助的な物。と捉えています。


 これは制度の問題かもしれませんが、ドクターの報酬はポイント制であり、診察、検査、薬の処方などでポイントが付き、そのポイントに応じて報酬が得られる仕組みとなっているのですが。


 総合病院などはともかくとして、個人医院の場合、ポイントが付けばつくほど儲かるわけで、人によっては必要以上に薬を出す場合も。


 なんか落ち着かないんです。。。じゃあ、安定剤を出しましょうか。→安定剤飲むと眠くなってしまい。。。じゃあ目の覚める薬を出しましょう→目は覚めるのですが、また落ち着かなく。。。じゃあ安定剤を増やしましょうか→以下ループ。


 なんて何時の間にやらすごい数の薬を飲んでいたり。薬でお腹いっぱいというか、薬を見てるだけで気がめいってしまったりなんてことも。これは実際にあった話で、そんなドクターも実際いるわけで。


 風邪と同様、自然治癒が治す方法であるわけで、風邪をひいているのに無理をすれば、当然風邪をこじらせたり、ついには肺炎なんて事にもなったり。。。

 じゃあ風邪を治す方法は?栄養のあるもの食べて、暖かくして、しっかり休むこと。風邪をひいているうちは無理はしないこと。ひきはじめ、なおりかけに注意。


 心の病。心の風邪。も同じではないでしょうか。健康な人に薬は出さないように、薬が出ているうちは、心が風邪をひいている。焦らず、無理はしないで、食べて、休む。心を暖かくする。食べて、動けば、眠くなる。


 それが一番の近道だと、自分は思っています。


 それが順調になかなか出来ないことも多々あるのが厄介なのですが。