2011年10月1日土曜日

何故に逆バスデープレゼント払い。。。

 呪われてますね。ええ。そうとしか考えられません。

 免許の更新に行こうと思ったんです。誕生日ですし。いわばタイムリミットとも言える日なので。でも午前中の調子がいまいちさえず、昼出発でもいいからひとまず休もう!なんてベッドへ。起きたのが1時前。。。受付が2時までなので諦めました。


 とわ言っても、払うもんは払わないと。ってことで銀行へ。ってか、いい加減車検証と車にシール貼らなきゃな。とついでに車にも寄ることに。


 以前、なにかの用事で車に寄った時、キーレスで開かなくて、チッと思いつつもキーで開けた記憶があって、再度キーを使って開けたのはいいんです。で、何気にエンジンかけてみるか。。。シーン。。何も動かない。


 バッテリー、あがってんじゃん!ってことはあれか、前回、もう先月ぐらいだったと思うんですが、その時には既にあがってたんかも。。。。今まで1ヶ月放置なんて普通だったのに、何故に今回。。。


 車検に出した。という物が浮かんできますが、断定はできずってゆーか、放置しとくとあがるもんなので。でもタイミング良すぎじゃね?これで張り切って更新だー!なんてエンジンかけようとしたら、さぞ凹んだかと思われ。


 銀行にいきがてら、ディーラーに電話。交換を依頼しました。まぁ同じボルトのバッテリー繋いでしばらくかけとけば充電されるんですが、1度あがったバッテリーは交換という自分の経験則をもとに交換を依頼。


 いくらかの節約もありで、なんとかなるなーと思いつつ銀行に行ったんです。そしたら見積もりの電話。
29,800円也。たかっ!バッテリーってそんな高かったっけ?まぁ依頼したものは仕方ないんでシブシブ、本当にしぶしぶお金おろしたんですけどね。


 本日、俺の誕生日。そんなサプライズいりませんから。ってゆーかなんで俺がプレゼントをあげなきゃいけないんだ。しかも決算だからって当日に。


 人生、上手いことできてんな。って思いました。そんな星の下に生まれてきたんです。だからと言って悲観せず、こんな星の下に生まれてきたから今までなんとかやってこれた。ともいえますから。



 誕生日プレゼント、何にしようかな。。。なんて考えてる貴方。よく、自分が欲しい物ってわかんないんだよねぇなんて言われるので、リクエストします。逆に。


 ・オーブントースター 食パンだけ焼けるヤツじゃなくて、パカーってなるヤツ。

 ・レギュラーコーヒーの粉。たまには美味しい粉で入れたいです。味の違いわかんないけど。

 ・体温計?どうも必要らしい。



 よろしく、よろしくオネガイシマス。エロゲハイラン。

2011年9月30日金曜日

はぴ バスデー 俺

 人間、何時死ぬか分からないと言いつつ、36回目の誕生日を迎えました。ひとまず36年も生きれた事に感謝。

 正月やクリスマスなどと同じく誕生日ってのも1年の中で大きなイベントではありますが、年が変わった所で、年を1つとったところで別に劇的に何かが変わるわけでもなく、特段いつもと変わらぬ思想と生活を送っているのですが。


 でも祝ってくれれば嬉しいですし、何もなくとも別に悲しくもなく、それが自分スタンスなのは何年も前から同じであって。


 しいて誕生日で言うのなら、免許の更新にいかなければ。。。というぐらいでしょうか。次の日病院、月曜日は会社の面談。来月の予定、以上。

ネボケが怖かったりもする。

 自分の症状の1つに交感神経異常という物があります。本来であれば副交感神経が働く=リラックスできる。ところが常に交感神経が活発な自分は、寝ている時ですら交感神経が働いてしまい、冬、寒くても、異常とも思えるぐらい、着ている服がビショビショになるほど寝汗をかいてしまうことも。


 眠りが浅い時、人は夢を見ます。楽しい夢、怖い夢。その日起きた出来事だったり、なんの脈絡もなかったりと、現実ではないのは当たり前で、突拍子もない夢とか見るのですが。


 昨日、休憩している最中に夢を見ました。どこかの誰かに侵攻されるのを守る夢。強い向かい風の中、国旗(日本ではなかった気がする)を持って、海から来る人達に抵抗するんですが、なにせ自分達が持っているのは国旗だけ。相手は銃やらなにやらを持っていて。


 ある将軍みたいな人が、ピストルで自分を狙っていた。そりゃ怖い。自分が死ぬ夢。というのは見ないというのが夢の前提なのですが、その銃弾は、しっかりと自分の眉間に穴を開けてくれました。


 死後の世界なんて見たこともないので、そこから先は、その誰やらが侵攻を続け、多くの人が収容所に入れられたようなエンドロールじみた説明の途中で起きたんです。普通なら、なんだ夢かぁ~で終わるトコなんですが、自分の場合、それが現実の続きとなってしまうことも。


 起きた瞬間、自分のいる場所が収容所だったら、どう思います?そりゃ不安にもなる。まさにその通りで自分が起きた瞬間、自分のいるめ場所が分からない。収容所の部屋の1つなんかな。なんて思いつつ覚醒してきてやっと自分の部屋だと認識できたんですが。


 当然ながらその後に待っていたのは、手が震えるほどのザワザワタイム。眠いには違いないのですが、いかにせん緊張しまくっているので、眠剤、安定剤を飲んでベッドに戻りました。が寝れず。効果無しで寝るのを諦めました。



 クスリのおかげでザワザワは解消されましたが、なんとも後味の悪い今4:35。さて、何をしようかな。

2011年9月28日水曜日

曖昧な情報

 とある番組で、過去に起きたUFO目撃事件は、本当にUFOだったのか、それとも国が言うように気象観測用気球だったのか。それを科学的に再現してみるという物をやっていました。


 1つは、有名なロズウェル事件。UFOが墜落し、軍が秘密裏に宇宙人の死体やUFOの残骸を回収。目撃者には口封じをしたというもの。残りは空軍パイロットが正体不明の飛行物を追ったというものでした。

 実際気球だったのか、目撃証言からの位置、高さ、方角、気球に光を当て、その高度から見える大きさ、光の反射角などを再現し、実際どう見えるか。という物でした。


 結論からすると「UFOに見えなくもないが科学的判断からすると軍の言っていることが正しい」というものでした。


 宇宙人の死体を回収したと目撃者は語りますが、その高度からの墜落となると、人間の形をしていればバラバラになってしまう。ダミー人形だと発表した軍。ダミー人形であれば当然バラバラにはならない。そして秘密にしたのは、軍の有人偵察用気球の実験だったため。そのような結論に達した訳で。


 空軍パイロットが見て追跡した。という話も気象観測用気球だったと説明していました。それを再現するため、当時の資料から集めた飛行経路により、パイロットの視点から見た空と、気球に太陽の方角からの光を当て、それを最新技術によりCG化、合成し、当時の状況を再現したと。

 実際、そのパイロットは追跡中に意識不明となり、墜落、死亡してしまったのですが、その理由として気球が2万メートル以上の高高度にあるとUFOのように見え、それを追跡した為、酸欠状態となり意識がなくなってしまった。とつじつまが合うんですね。


 しかしこれは再現であり、絶対的な確証にはならず、UFO説を唱える方はまた別の資料を見つけては反論します。それが一向に収まらないのは、どちらも決定的な証拠となりうるデータが無いということです。


 未知なる物には好奇心がつき、目撃証言にも尾ひれがついて肥大化し、それで話が大きくなったと。本当にUFOだったら50年もの間秘密にはできない。絶対にどこからか漏れるとも言われています。が、UFO信者はそれに耳を貸さない。似たような事象があれば全てUFOに結びつける。だから後を絶たない。


 「平行線な水掛け論」「確証の無い曖昧なデータ」


 現在、日本における放射能の問題もこの2つのキーワードが大きく影響していると思います。情報が錯綜し、かつその情報源も個人のものだったり、マスコミの物だったり。もうどれがどやらです。一体どれが正しいのか、何を信じていいのか分からない。これが一点


 もう1つ、放射能に非常に過敏になっている方、それに対し、デマだと言う方、どちらも自分に都合の良いデータを持ってきては、危険だ安全だと議論している。反対側の意見に耳を貸さず、自分の得た情報や知識で物を語る。これが一点。


 目に見えないこと、そして即座に結果が出ないことから上記2つのキーワードにより、ハタから見ればクダラナイ議論を延々としているのでしょう。


 結局は各々の判断と行動が後々の結果に出ると思います。が、個々のその判断、行動が時として混乱を及ぼすことも知っていなければと思います。東日本は危険だ。西へ逃げろ~~じゃあ東の人はもうダメかと?安全な食品なんてもうない。じゃあ宇宙食でも食ってろと?もしくは何も食うなと?


 食べ物や各地域の測定は国がやっていて、大丈夫ですよ。と発表している。やはりそこでも陰謀が、とか隠蔽が、とかどんだけだよ。と言う人も中にはいて。

 でも、結局の所、もし国がウソをついていていたり隠していて、実被害が出たのであれば、公害病のように集団訴訟という形を起こせるでしょう。逆にこれだけメディアのデータが錯綜していては、あの時デマ流しやがったな。と言うだけなのがオチになるでしょう。


 情報が曖昧であるのなら、ケツの拭ける国の情報に絞るのもいいと思います。ジャーナリストとかは。。。逃げるので。国が東北から出荷される食品については、測定し、安全って言ってるんだから、食えばいい。エリアについても、20km圏内は危険、30km以内は避難した方がいい。関東は基準内ですよと言っているのだから、住んでていいじゃん。と自分は判断しますけどね。


 それでも耳を貸さない人は自分の思想によって行動するでしょう。それも良いと思います。避難するもよし。自分が安全だと判断に値する物を食べていけばいい。と思います。


 いずれ結果は出ることですし、原因はどうであれ、いずれは皆死ぬ。早いか遅いかなんて誰も分からない。タバコと同じかと。統計では影響があるとされていても、吸わずに早死にする人もいれば、バカバカ吸っても長生きしてる人もいるってことです。




 何時確実な結果として出るのか分からない。10年先かもしれない。その10年先まで、日本という国が存在しているのか。そっちの方が問題だったりして。

2011年9月25日日曜日

得られない物

 後日雑記で書くべきだったのでしょうが。

 福島に行き、原発事故の影響と事の重大さを実感しました。テレビなんかウソばっかりじゃ。の言葉にマスコミがどのように事実を歪曲させているのかも、理解できました。

 いろいろなデータといろいろなソース。それらの中から数字がとれる(儲かる)話題を取り上げる。信憑性に関しては曖昧になっても仕方ないと思います。


 それと同時に、陥没した道路や、瓦が落ちた屋根、瓦礫を片付けた跡、土砂崩れなど、地震の被害も見ました。ですが、こればっかりは、どうしても想像の域を超えない。確実に想像以上の恐怖と思うのですが、もし、自分がそこにいたらどうなるか?と自問自答しても答えがでないんです。


 大きな地震は体験した事がありますが、非常に怖くて大黒柱にしがみついた幼い記憶がありますが、それ以上のものは、実際に体験した人でないと本当の怖さは、体験機などでも分からないのではないかと思います。


 だから地震の事に触れた時、友人が叱ってくれた事は十分理解できます。その人の気持ちになれないのに、その人の気持ちを無視して発信したのだから。ありがたいです。


 時折、なんで自分のいる場所は何も起きないんだ?体験してないから分からないんだから。。。なんて非常に不謹慎な事を思ったりも。かといって今住んでる東京に震災が「来て欲しい」なんて願わないし、望まない。体験しない方が良いのかもしれない。そんなジレンマ。


 友人の助言もあり、水、保存が効く食料などは常に常備しています。いざと言う時の為に。でも実際、本当に起きたら、自分がどうなるか分からない。でも、それを常に考えるのも一つの訓練だとも思う。

2011年9月22日木曜日

後日雑記


 福島に行き、テーマとなるものは書き終えましたが、雑記を少々。

~~~~~~~~~

 郡山、福島市と、福島県の都市的場所を見ましたが、ネットで騒ぐほど過剰に神経質になっていませんでした。県民性なのかは分かりませんし、テレビ等で情報は得ていると思いますが、生活感としては普通。という印象でした。マスクを付けてる人もおらず。ただ、余震はこちらより強いのでいい加減にして欲しいと話していました。

~~~~~~~~~

 別の地方、北海道、東北、中部、関西。九州はすみません。行ったことがありません。には、その地方独自のスタイルがあってそれを見るのが好きです。福島であれば、仙台から発信している流行というか。関東、東京と違う音楽だったり、服だったりを売っていたりするのでそれを見るのが好き。

 電車まで時間があったので、少しばかりそのようなお店を見ました。ホントはトイレに行きたかったのですが。

 違う。やはり東京で売っている服とは売れ線が違うのでしょう。当然東京で流行ってる服も置いてありますが、それとちょっと違っていたり。個性的な物、決してダサいという訳ではなく、あ、これカワイイな。と思う服も。

 東京で悩むのは、同じような服ばかり売っていて、コレ!というのがなかなか見つからないのですが、そこに仙台スタイルや他の地方の服を着れば、オリジナリティが出ていいと思います。セレクトショップさんもそのような所に目を向けてみては?と思います。

 街の人達もお洒落な人はお洒落です。そこ独自のスタイルで。それも好き。

~~~~~~~~~

 友人の録画した動画がニコ動の政治部門で結構閲覧されているようです。帰路につく際、お互い「行ってほんと良かった」と言っていたように、本当に有意義な2泊3日でした。そしてその後思う。あとは個々がどうすべきなのか。どう行動するかが大切になるなと。

 友人はその前に大阪に行っていたのですが、メディアや団体などではなく、個々が個々で関心を持っていたと言っていました。福島も実際そんな感じで、街頭でなにかを叫ぶとかそんなことはないのですが、個々が前向きに行動しているのが印象深かったです。

 おばあちゃんの言っていた「テレビはウソばっかりじゃ」の言葉のようにマスコミ、そしてネットなどに溢れる少し過敏な方々、何かを言うのなら、何かを行動しなければならない。有言不実行が一番悪い。そして、そのベクトルをしっかりと見直さなければ。と思いました。

 福島の道すがら、自衛隊や警察への感謝の言葉が書かれた看板はありましたが、原発やめろ。とか、東電バッシングのような看板はありませんでした。そのような言り、もっと大切な事があり、それを行わなければならない事は当時者が一番分かっていて、誰もがそれを行っている。

 それを自分自身も含め考え、行動しなければ。と思いました。

~~~~~~~~

 そんな中でも、天災、地震や津波が原因でも、事故を起こし、多大な被害を出したのは確かなことであり、会社は、社員も含め、それをもっと重大に受け止めなければならないと思いました。前から書いていたように、対岸の火事、他人事すぎるんじゃね?と書いていましたが、自覚しているのは本当に少数であるのを実感。

 会社全てを見てないのに、なんでそんな事言えるの?根拠はちゃんとあって。今回のパックは東電関連会社で手配をお願いしたんです。危機的とも言えた8月が過ぎ、やっと落ち着いたので、旅行でも行くか。という人が多く、その関連会社も旅行の予約等でかなり忙しかったみたいです。

 関連会社なので、そこにお願いするのは、東電、ならびに関係会社となるのですが、そこの社員の方にちょっとだけ聞いてみました。これまた不躾な質問ではありますが。

 「旅行の予約など、自分は福島なんですが、他の皆さんはドコに行かれるんですかねぇ?」

 社員の方

 「福島に行く方も少々いらっしゃいますが、東北であれば青森、季節がら北海道や京都や大阪など関西が人気ですね」


 。。。。。。ヲイ


 会社では福島物産を買おうなんて、桃とか買っている方もいて、旅行などに行けない人もいると思います。が、旅行に行ける人達。行き先がちょっとばかり。。。いや多いに違うんじゃね?と思いました。そこにも自覚の無さが伺えます。


 もし出来ることなら。と福島の土を持ち帰り、全店所に置きたいなんて夢がありました。が、そんな力も無く(持って行ったところで配られるわけがないのを自分知っています)結果として出来なかったのですが、ほんと原子炉の瓦礫でも配ったろか。なんて過激な思いになったりもするほど。。。しませんけどね。

 でもそれぐらい、社員全員、事の重大さを自覚しなければならないと思いました。

~~~~~~~~~

 帰り、レンタカーを返す際、ガソリンを入れたのですが、約20L。距離で言えば250~300kmは走っと思われます。帰り道は幹線だったので広い道だったのですが、助手席にいた友人の一言。

 「自分では大丈夫と思っていても、結構、フラッフラだよ」

 疲れって気を付けていても無意識に出るものですね。休憩をとりました。次の日、疲れで寝込むかと思いましたが、それほどでもなく。調子はやはり右肩上がりです。

2011年9月21日水曜日

 2日目、道中ではほとんど人に会わなかったんですが、車を止め、休憩をしていた時、1人おばあちゃんが犬を散歩していました。

 自分らを見つけ、むこうから挨拶。自分らも挨拶し、少し話しを聞くことができました。


 ひさびさに人に会ったのか分かりませんが、最初は笑顔だったんです。で、話の中で自分達は東京からきたこと。その理由を話したところ、笑顔がだんだん無くなってきました。


 多分、福島ナンバーではなく、他県のナンバーだったら、挨拶もしてこなかったでしょう。何故か。


 怪しいからです。


 それでもなんとか話をしようと、パトカー多いですねぇ。なんて話をふってみたんですが、おばあさん。

 「空き巣やらゴミ捨てる人が多いからねぇ~ひっきりなしだよ」


 刺さる言葉。これは地震も放射能も関係ない事であって、その為に警察がパトロールをしている。


 自分達は、テレビとか新聞とかいろんな事が書いてあってどれが本当なのか分からないんで実際に見来たんです。と福島に来た理由を言ったところ


 「テレビなんかはウソばっかりじゃ」


 ここに事実の全てが含まれていると思います。実際そこにいて、実際テレビなどを見て言う発言。非常に重い言葉。そしてまた、刺さる言葉。


 そう言い残して、足早に去っていきました。何故あのおばあちゃんは他の人と同様避難しなかったのか。避難するより、自分の家にいたいのでしょう。そして、愛犬の散歩をするのでしょう。


 たちあがれ!日本!とか、頑張れ!福島!なんて言葉が非常に薄く感じてしまう。気軽に言える言葉ではない。と思いました。そのおばあちゃんに、大変でしょうが、頑張ってください。なんて、遠くから来た余所者が果たして言えるでしょうか。少なくとも自分は言えません。


 がんばるのは、自分だ。と。何も話さずとも、微力でも、被災地の為に何かをする。これが大事なんだと。言葉だけなら誰でも言える。でもそれでは、被災者の腹は膨れない。


 福島から郡山に帰る道すがら、高速道路の補修をしている人達を見ました。土曜日、しかも雨が降っていました。安全に被災地に物を流通させる為、それを運ぶ人達。店には、自衛隊や警察への感謝の言葉が書かれた看板。

 全てそれは、繋がっていて、既にもう、皆が頑張っている。そこに薄っぺらな応援なんて不必要だと思いました。


 そして、それを見て、また福島が好きになり、収束し、地元産のお米やお肉が食べられるようになったらまた来よう。どんなに高くても、仙台、米沢、福島牛を食おうぜ。と2人話した帰路。

2011年9月20日火曜日

現実と誇り

 今回の旅で、旅行会社にいろいろ話を聞きながら予定や宿を決めたのですが、旅行会社の方に聞いたところ、大雑把にいうと東北新幹線の線路から太平洋側、浜通り方面の宿のほとんどは、復興の為の作業員さん滞在場所として、ほとんどのホテル、旅館などは営業していない。とのことでした。

 あと、希望のひとつとして、パンフレットの写真にあるような、地元産の食事は出るのでしょうか?と訪ねたところ、その確証は難しいとのこと。まぁ仕方ないといえばそうなんですが。

 結構前に予約したこともあって、宿は無事確保。というか、「観光客」という点においては、やはり少ないということ。復興支援パックなどもありましたが、実際の所、普段より予約は少ないとのことでした。悲しい話ですが、やはりそれも現実の1つかと。

 一日目、旅館での食事。ナベはビーフシチューが入っていました。まだ新米の季節ではないし、米ソムリエでもないので、これはドコ産?と聞かれても分かりません。

 無難な料理。といえば聞こえはいいですが、本来であれば、もっと地元色の強い食事なのかな。と思いました。要予約で桜肉(馬肉の産地でもあるんですね)の特別料理などもありましたが、ちょっと。。。高かった。。


 平日というのもあってか、食事をとっているのはテーブルの数の1/3程度でした。それが多いのか少ないのかは分かりません。が、新幹線はほぼ満席でしたが、郡山で降りる方はボランティアの方達(ヘルメットを持参していた為)乗っている数に比べると少ないな。。。というのが印象的でした。

 初日、検問の所にあったガイガーカウンターの下に花を見つけました。周りに誰もいない現実。日々累積する放射線。その中でなにを思うのだろう。

 そこに咲いたのは自分の意思ではないけれど、何もいわず、キレイな色の花を咲かせている。まるで何事もないように。



 2日目、先日書いたようなルートで福島市に到着しました。宿をとっていなかったので、駅の観光案内所にて手配。その際、案内のお姉さんに、地元の人達が行く美味しいお店を教えて欲しい。と訪ねました。

 駅より一本通りを通過したレンガの道一帯に飲み屋などがあるとのこと。地元産の美味しい物食べようぜ。ならちょっと高くても焼肉とかいいよね。なんて事前話していたので、焼肉屋さんを紹介して頂きました。



 ホテルでしばし休憩をとり、頃合になったので、地図を片手にそのエリアへ。なるほど。確かにチェーン店ではなく、自営の飲食店が軒を連ねます。

 紹介して頂いた焼肉屋さんに到着。お洒落な感じのするっていうか高そうなお店でした。そして頼んだお肉が上の写真。うわメチャクチャうまそう。ロース、バラ肉カルビは刺身でも食べられるので、ちょっと炙った程度でお召し上がりください。というほど、新鮮なお肉を提供する店でした。内臓刺身盛りなんてのもあって、え、レバ刺以外にあるんだ。なんて思い注文。湯通ししてあったものの、これまた美味でした。


 お肉の味は。。。というと、本当に美味しく、うわ口の中で溶けるわ~なんて感想。やっぱ違うね。なんて話をしていたんです。ですが。。。


 メニューを見ると、値段の所にシールが貼ってありました。一皿2000円。でも、よくよく透かして見ると、2の後ろに5という数字。どの物にもそのシールは貼っており、全てが半額以下の値段になっていました。

 肉離れがいなめない所、仕方ないのか。。。と思っていた矢先、お店の人が席を替わって欲しいとの要望。別にかまいません。と席を移動しました。そこでその場のTPOに合わない事を承知で、馬肉の産地でありながら、熊本産の馬肉をメニューに出しており薄々は。。。いや見当はついていたのですがあえて質問しました。


 「このお肉、大変美味しいのですが、仙台牛や米沢、福島牛なのですか?」


 友人は黙っていました。そこは聞くところではないこと。その辺は自分も分かっています。でも、1/1000の期待と、確認という意味で。店員さんは言いました。


 「当店は、冷凍のお肉は提供いたしません。全て冷蔵で仕入れしご提供しております」

 「お客様には、やはり安全・安心の気持ちで美味しく召し上がっていただく為、現在は福岡牛を取り寄せております」

 「本来であれば地元産の牛肉を使いたいのですが、やはり安心して食べて頂きたいのです」



 店員さんは笑顔でそう答えていました。何度も聞かれた事でしょう。が、胸の中では奥歯をかみ締めていたと思います。近くに自慢の牛肉がありながら、それを提供できない悔しさ。必ずあると思います。


 生で食べれるほど新鮮、かつ冷蔵で福岡から仕入れるとすると、やはり空輸なんだろうな。その仕入れにかかるコストを考えれば、近くの方が安くすむのに、仕入れコストが高くなっているのにメニューでは値段を半額以下にしている。


 そこに、福島で経営している焼肉屋としての「誇り」を感じました。いつか絶対に地元産の牛肉を出すんだ。という決意。利益が下がっても経営し続ける事。その前向きな姿勢。

 食べ終わった後、その界隈を一周するように歩いて帰りました。金曜日なのに人は少なく見えました。が、お店に入っている客の笑顔、お店の人の顔。そこには悲観的ではなく、前向きな顔がありました。


 たらふく食べた後、2人の共通な感想。美味しかったね。ではなく




 もう、福島、大好き。

2011年9月19日月曜日

測定方法の違い

 例えば「錆び」鉄でも酸素で化学変化が起こり、鉄が酸化鉄となる。そこに第三の物質、水、塩、それらが入ると酸化する速さが異なってくる。一般的に考えると、潮風のある海側は塩の為別の化学変化となり、鉄の酸化を促進する。これらは皆さんご承知であると思います。


 ただ、A地点、B地点での錆びの速さについて比較する場合、同じ箇所での酸化防止の塗料を比較する場合は、データを集めなければいけません。

 そのデータは、同じ条件下(環境、気候、測定方法など)でないと、データに誤差が生まれ、比較の対象とならなくなってしまいます。ですので、このような試験を行う場合、各塗料メーカーが独自で試験を行っても各メーカーのデータの比較が出来ない為、日本塗料協会が定めた測定方法により、暴露試験を行います。

 そうすれば、皆がみな同じ条件下の元でのデータとなり、そこで比較することができます。それを公にするかは別ですが。企業秘密とかもありますしね。


 福島では、放射能という形でデータを収集します。東電はもちろんのこと、警察、自衛隊、文部科学省、各自治体、個人での測定など多く測定していると思います。


 これは、警察が検問を行っていた時にあった測定器具です。高さ1.5m程度。単位はmSvであり、その位置での累積放射線量を測っていました。

 ビニールテープで防水加工していました。








 その横には、今日、計測した値と昨日計測した値が明記してありました。前日比、+0.02mSv。このままの線量ですと、年間の累積は7.2mSv。3年で20mSvとなり、高い数値となることは明白だと思います。

 それを長期的に計測すれば、日毎の線量が分かり、その増減を折れ線グラフなどで示すことができますね。





 こちらは文部科学省の同じく累積線量を計測していました。鍵がついており、中(現在の線量、測定機器など)は見ることが出来ませんでした。

 高さは1m程度で、隙間はほとんどなく、箱内の温度は高いと思われます。まぁ放射線は木などを通過する為、測定自体に問題があるとは思いません。こちらも日々の計測により累積値などのデータとなるでしょう。


 このような形で、各市町村、個別グループ、個人でも測定しており、各個でのデータの評価は出来ると思います。

 しかし、測定方法、測定位置、機器等が別の物であれば、それらを統合し、1つのデータとして比較、検証することは前記の通り困難だと思います。数字が同じでも、測定環境が違えば比較データとして成立たない訳ですね。


 そしてどの測定方法が正しいのか、それも各個で違う為、不明瞭な点もあると思います。例えば機器を亜鉛メッキ処理された街灯等に設置すれば、少なからずそちらからの放射線を遮断してしまう可能性があるとも言えるわけです。


 これらを個々で発表すれば、当然ながら違う値が出てくる可能性があり、どれを信じるに値するデータとなるのか、それも分からないところです。あと、多く計測しているのにそれらが統合できないのであれば非常にもったいない気がします。せっかくの大量のデータがバラバラ。全体でみれば100のデータが分割されてしまいます。


 測定方法、測定機器の統一により、データの統合、各地域での比較等が効率的かつ有効なデータとして取り扱えるのに。なんとももったいないな。と思いました。


 今回、自分達が測定器具を持ってこなかったのはその為でもあります。単発での測定では意味が無いこと、その測定機器の精度、更正されているか。など自分達で比較出来ないデータを測っても意味が無いからです。それらを踏まえ、市町村、自治体を管理している文部科学省は、それらの指針を出すべきだと思いました。