2009年12月2日水曜日

漂流

周りを見ても、水平線しか見えず

何処へ行くのか 何処に行き着くのかも分からず

ただ、波にまかせて漂っている

イカダはどこかへ動いているのかな 時折吹く風に聞く

強い日差しで喉が渇くから 辛いのを分かって海水を飲む

空腹に悩まされても 何もないからまた、海水を飲む

台風がやってきて 何度も転覆しそうになる

必死にイカダにしがみついて 嵐が過ぎ去るのをただ待つ

時々遠くに船が見えるけど どんなに声を張り上げても気付いてくれない

うんざりするほどの時間 いい加減、嫌になってくる時も時々あるけど

そんな時、うみねこがやってきて 励まされるのか もう止めろと言っているのか

行き先はどこなんだろろ いずれはたどり着くだろう

みんながいる町についてくれるのか 救助船が来てくれるのか

島についたはいいが、ただの無人島で そこには何も無くまたイカダに乗る

また、360度の水平線 太陽の光はまぶしすぎる

月は形を変えながらも 優しい光でしばしの癒しを与えてくれる

喉の渇き、空腹を忘れさせてくれて しばしの眠りにつかせてくれる

朝が来た 今日は何処に向かうのか 風しか知らない いや風もしらないか

いずれはまたどこかにたどり着く そこが終着の場になって欲しいと願う

その終着の場が 憩いの場であるように イカダの上であてもなく祈る

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