2011年6月18日土曜日

シロ46とクロ96 光と闇

 どーも昼間見た、鉄コン筋クリートを引きずってますね。悪いことではないんですが。

 シロもクロも心のネジが足りない。でもシロはクロの足りないネジ、全部持ってる。

 シロは自分の足りないネジを知っている。だから11才になっても成長の遅れが見える。でも、汚い町で、純粋で、透明でいられる。クロがシロを守っているのではなく、シロがクロを守っているように見える。


 闇は光の影じゃない。もっと純粋で透明だ。闇はただ闇。光もまた光でしかない。


 作品ではその両極の少年が登場しますが、実際には、全てシロな人間、全てクロな人間は存在しないと思います。誰もが両方のネジが足りない灰色。だから1人では生きていけない。補完しあう。でもそのネジはオリジナルではなく、スペアであり、完全にピッタリくるものではない。だから、完全に理解しあえない。


 それでも、孤独を求める人もいて。自分にネジが足りないのを受け入れる。自分の弱さを受け入れることがどれだけ覚悟がいることか。それでも、真っ白、真っ黒にはなれない。どちらかに近づくだけ。シロのネジもクロのネジも持ってるから。


 シロとクロ、光だけ、闇だけで生きてはいけない。なぜならそれは、有であり無であり、生であり死なのだから。



 自分の足りないネジを人に見せることも難しい。でも、さらけ出すだけでも人は十分に輝きだす。たとえそれが闇であっても。


 見せなければ見られない。でも、見ることによって、見せることによって、自分には分からない足りないネジが見つかったり、足りないと思っていたネジが、実は人よりキレイなネジだったりする時もある。と思う。

0 件のコメント: