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2011年3月26日土曜日

映画「MAY」を見た

あらすじ

 彼女の名前はメイ。今は動物病院でアシスタントをしている。病院にはポーリーというクールな同僚がいる。病院の先生は手術のミスが多く、患者からの苦情 も絶えない。彼女は生まれ持った斜視で、子供の頃は矯正のため黒い眼帯をしていた。それをまわりの子供たちは気持ち悪がって、友人が出来なかった。かわい そうだと思った母親は手作りの人形スージーをプレゼントして、メイを手厚く保護してくれた。そんな子供時代の経験からか、斜視が矯正された今でも人付き合 いはちょっと苦手だ。家では自然とスージーに話しかけていたりする。
 ある日、彼女はアダムという素敵な男性に出会った。車の修理工場で働く彼に初めての密かな思いを抱くメイは彼の興味を引くために彼の行きつけのカフェで 待ち伏せて、眠ったしまった彼の美しい手に頬擦りしたり、コインランドリーで話しかけられたりするうちにステディーな関係になっていく。そんな彼に気に入 られようと色んなことをするメイだが、逆に彼の方は彼女を避けるようになっていく。そして・・・・。


 これだけじゃ全然わかりませんね。サイコホラーって感じの作品です。過去のトラウマから内気に、そして極度の人見知り、情緒不安定な彼女。ですが普段はメガネをかけているんですが、メガネ属性がある人はキュンとすると思います。

 人に気に入られようと自分なりに努力するがどこかがズレていて、裏切られ、傷つき、ある時、なにかがキレてしまう。不完全な自分、完璧な物(体のパーツ)への憧れの歪み具合がなんとも怖いです。

 ラストは、ある意味ハッピーエンドなのかもしれません。完璧なパーツを手に入れた彼女。でも何か足りない。その完璧な人は目が見えないじゃないか。と自分の見える方の目をくりぬき、その人形にはめ込む。自分にとっては唯一の完璧なパーツ。そして笑顔の中で死に。。。

 ハタから見れば狂気の沙汰かもしれませんが、彼女にとってはバラ色の人生だったんじゃないかって。かの有名な野口英世氏は死に際に「それでも分からない」と息をひきとった。まだ生きたい、そんな後悔の中の死。皆、よく頑張ったよなんて言われても本人からすれば不本意だったのかもしれません。

 逆にどんな酷いことがあっても、どんな酷いことをしても、最後、死ぬ時に笑顔で死ぬのならバラ色の人生なのかもしれません。

 そして俺は、そのバラ色の人生を探して生きているのかもしれません。

 人間の内なる狂気が素晴らしい演技に出ていると思います。グロなシーンはあまりないですが、見終わった後、えも知れぬ怖さが残ります。ホラー映画で言えば傑作かと。

2011年3月11日金曜日

映画「30days of Night」を見た

※ネタバレ注意です

 あらすじから言うと、アメリカ、アラスカの最北端の町では、冬になると1ヶ月間太陽がのぼらず、何時までも夜という、まぁ白夜の逆ともいうべき時に、突然、不可解な事件が起きる。

 衛星電話は盗まれ、全て焼かれ、街の電力は落とされ、闇になってしまう。そこに突然ヴァンパイアが襲ってきて、街は散々な状態に。。。。

 なんて映画ですが、かなりツッコミどころが満載でして。



 まず、マイナス20℃にもなる町がずっと夜になるという状況を考えましょう。そこで町の人々はなにをするか。当然、ほぼ外には出られない状況が続く恐れがあるので、それなりの備蓄をすると思いますが、映画では、ホイホイ飛び出してきます。

 各家庭には、停電防止対策として発電機を置いてあるお宅が多いのですが、それを車庫とか、いざという時に吹き晒すような場所に、しかもテキトーに置いておくでしょうか。吹雪等に備え、地下等に設置するのが普通かと思われますが。。。。

 30日のところを1時間40分ほどにまとめてるので、日にちがあっというまに過ぎてしまうのですが7日ほどで157人の人口のうち、ほぼ全滅してしまいます。っつか、何故、その時、わざわざ人口の少ない場所を選んだんでしょうね。

 ヴァンパイアという設定なので、その力を自覚し、知能ももっています。なので発電所を先に壊したり、電話が繋がらないようにするのは分かります。が、彼等は船で到来してきました。一般的に吸血鬼は川や海など、水を渡れない弱点があります。日光を嫌い、十字架を嫌い、ニンニクを嫌い、聖書を嫌い。。。ですが、このヴァンパイアは日光のみ。そして日光の中でも紫外線に限定されているところにも不思議さを感じます。

 最初のうちは、グールにならないよう、首を切り落としていたのですが、面倒になったのか、何時しか野放しになってしまい、町中の人がグールとなり襲ってきたりします。グールからグールは生まれないかと思うのですが。。。

 まぁ500歩譲ってそーいう設定だとしましょう。じゃなきゃ話も始まりません。

 30日もあるからでしょうか。キビキビ動けるわりには、ノンビリとボーッとしてたりします。五、六感にすぐれた吸血鬼であれば人の気配、臭い、音等ですぐに見つけられると思うのですが。生き延びた人たちは、屋根裏とかに隠れたりですが、教会に逃げることをお勧めします。

 あと紫外線に弱いんであれば、蛍光灯とかでも若干の紫外線が出てると思うのですが。。。最初に敵を倒したのが、隠れてマリファナを栽培していた紫外線のライトってのもどうかと。。。

 あっというまに日の出が3日後となり、いよいよって時なんですが、理由は分かりませんが離婚調停中の夫婦の奥さんを助けるために、自らグールの血を注射し、グールとなって、吸血鬼のボスともいうべき人を倒したら、他の吸血鬼が恐れをなして逃げていく様がなんとも不思議です。いっせいにかかれって話なんですが。

 最後は、日の出をそのカップルが見て、グールとなった彼が灰になってしまい、終わりってことなんですが、日の出の間、グッと襲うのを我慢してたんでしょうね。ナイスガッツ。

 あーB級だなぁなんて思いつつも他の映画レビューを見ていたらほとんどの人がB級だと。監督をつとめた人の第1作目が面白いらしく、期待して見たらゲンナリって感じの人が多いようです。

 俺的には、ヴァンパイアってゆーか、ゾンビってゆーか、バタリアン?を連想してしまいました。感染するあたり、所かまわず襲うあたり。