2007年10月31日水曜日

ホラー映画「Rポイント」を見た。

 韓国のホラー映画です。メイドインコリアンな作品はハリウッド系と違い、どっちかっていうと和風な感じがします。怖さに好感持てます。

 半年前、韓国の軍隊である53大隊がRポイントで全員謎の失踪をする。今回の任務はその行方不明となった兵士達を捜索すること。小隊長である中尉さんの指揮の下行動するが、出発時から1人多いなど、不可解なことが起きる。

 Rポイントの伝説として、ここでフランス軍が全員殺されたこと、もともとは湖であったが殺したベトコンの死体ごと埋め、そこに寺院を作った等の伝説がある。

 Rポイントの中に、謎の建物があり、そこをキャンプに捜索するが、兵士達はそれぞれ、謎な人物を見たり、謎の無線を傍受していた。

 任務の期間は7日間であるが、1日、1日と人が減っていく。あるものは混乱し、味方を撃ってしまう。あるものは気が振れてしまう。最後に残ったのは、目を負傷した兵士1人のみ。そこにあるはずの残り8人の遺体はなく、行方不明となってしまう。

 ジメジメ系です。韓国映画、ホラーではありませんが、「シルミド」とか、人間の気持ちの限度、そしてその行動の描写はすばらしいと思います。

 今回も別にスプラッタとか、グロなシーンは無いのですが、幽霊と称するものは女性の幽霊のみという、ホラーでありがちなグロなシーんはありません。でも、静かな恐怖。暗闇に潜んでいるような恐怖を感じます。そこに「そんなばかなぁ」な感じはなくて、リアリティが出てくるような気がします。なんとなく、ホントにありそうな感じ。

 それだけ感情移入、没頭できる映画でした。終わりもバッドエンドであり、唯一生き延びた負傷兵も気が狂ってしまう。

 闇の中の何かに、とりつかれてしまう。人間の弱さ、闇への恐怖を味わえる映画だと思います。韓国の映画、やはりお隣さんだけあって、作風も似てくるのでしょうか。いろんな作品に、共感もてます。4つ星☆☆☆☆

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