2007年12月3日月曜日

ホラー映画「1408」を見た。

 スティーブン・キング原作です。スティーブン・キングと言えば、「ミザリー」「IT」等ホラー小説での第一人者です。自分は、「ミザリー」の原作と映画、両方見た(読んだ)んですが、怖い。怖かったです。

 それの新しい映画だと思います。原作もかなり怖いかと思います。

 ホラー小説、ドキュメントのライターが主人公。幽霊が出るという噂のあるホテルなどに泊まり、実際にポルターガイスト等起きるのか、確かめ、それを記事にし、本を出した。

 そして、それと同じく、私書箱に1通のハガキが。1408号室には近づくな。とのメッセージとともに、NYにあるドルフィンホテルの姿が。

 オカルトライターである主人公。もちろんその場所に興味を持ち、その部屋に泊まろうと予約をするが、その部屋は、閉鎖中であるとのこと。

 直接ホテルに出向き、支配人と交渉。この部屋では、飛び降り、溺死等含め67人が死んでいる。最初に死んだのは、ホテルが開業して1週間だとか。

 それでもライターさんは、強く交渉する。とうと折れた支配人は、その部屋のカギを渡す。1時間もてば良い方との言葉を言い残して。

 脱出できるチャンスは、クライマックスより前1回だけあった。空調の故障で、整備士を呼んだ時。ドアは、カギをかけてもいないのに中からは、開けられない。外から開けると部屋のドアはすんなり動く。整備士さんら修理を依頼するも、整備士さんはこの部屋には入りたくないと言う。

 そこで一緒に出れば、その惨劇を逃れられたのかもしれない。でもそれに気付かないライターさん。

 少し落ち着いて、窓を開けた瞬間から、いろんな、幻覚、幻聴が始まる。そこは混沌としていて、瞬間、瞬間で、過去どのような事があったのか、ライターさんは、一気にそれを味わうこととなる。コンセントを抜いても表示が消えない時計付ラジオ、60分からスタートするカウントダウンとともに一気に押し寄せてくる。

 それらを一身に受け、発狂する一歩手前、そこは、サーフィンで溺れそうになり空を見上げるもの。出られたのか、そうなのか?ただ、この太陽や経験は本物であって、悪夢を見ていただけじゃないかと思うがそれからまたあの部屋に。タイマーはまた60分からカウントダウンが始まる。全てを悟ったライターさんが起した行動とは。

 とパニック系ホラーと言いましょうか。次々とくる幽霊や、地図の真ん中にその部屋しかないホテルの見取り図。こんなトコに閉じ込められたら、自分でもおかしくなりそう。混乱、発狂していく主人公さんの怖さ、こっちまで届きました。

 前記の通り、スティーブン・キングの小説は、殺人のシーンなどは少ないと思います。静かな恐怖。本を読んで怖いと思ったのもスティーブン・キングだと記憶しています。

 今回は、幽霊とか、発狂とか、割と派手?な感じの映画だと思います。そしてそこに入った人の結末、終止符、静かな恐怖は健在であって、原作を読むと、もっと怖いんだろーなぁって思った作品です。恐怖と絶望を上手く表現していると思います。4つ星☆☆☆☆

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