2011年3月4日金曜日

で、俺のコックさんはというと

 人間の頭脳は、最新のスーパーコンピューターの何倍も優れているそうです。24時間、心臓を動かし続け、呼吸する。それも脳が信号のやりとりでやっていること。普段何気ないしぐさでも、実は何百、何千、何万もの信号がいききし、その物を見る。それを手にとってみる。目の筋肉を動かし、瞳のピントを合わせ、得られた物を脳が察知、把握し、手にとるよう指令をだす。それが神経等を通じ、何個もの筋肉を動かし、手にとる。

 細胞の新陳代謝ひとつとっても脳が指令を送ってるわけで、その細胞がどれだけあることか。寝ている時も活動し、昼とは別のことを体に命令している。各部の疲労をとったり、記憶の整理をしたり。

 そしてなにより、神と脳には出来て、機械には絶対にできないこと。無から有を作り出すこと。音楽、絵画、小説、マンガ等々、欲求とかもそうですね。なので”A.I”人工知能は限りなく近づくことが出来たとしてもそれこそ銀河鉄道999じゃないですが、魂でも入れない限り、出来ないと思います。

 そんな高性能な脳なんですが、機械と違うのは、時間によって性能が落ちるということ。先日、パソコンの脳とも言うべき、CPUをコックさんに例えると分かりやすいと書きましたが、そのコックさんは、作られた時から壊れるまで、性能は変わりません。荷物がなければ軽く早いし、荷物が多ければ遅くなるだけで、性能自体は変わらないんですね。

 で、人間の脳は時間とともに老化だったり体力の減退だったり、まぁ性能は落ちていくわけで。特に病になって、つくづく実感したのが俺の脳。確実に性能が落ちていると思います。

 過去を振り返ってみれば(当然過去ですから、退化はしてますが)例えば前は2つの事が同時に出来た。仕事にしても別別の事を同時進行で進めたり。一時なんてテレビ見ながら音楽聴いて、ゲームしてるなんてこともあったり。どれもおろそかにせずに。

 今は。。。2つのことを同時にやろうとするとどちらかがおろそかになってしまう、もしくはどっちもおろそかになっちゃったり。心と頭がリンクしなくて、お腹がすいてるのに、なんか食べる気にならない、逆にさんざ食って頭も体も満タンなのに、ココロは何かものたりないと腹いっぱいなのに食べてみたり。

 最初から悪い物忘れが更に酷くなったり、ケアレスミスが多くなったり、フラフラしてみたり。急にネガになってみたり。うまく寝れないのも、脳のどっかのネジが抜けちゃったからでしょう。

 確かに俺のコックさん、まぁ普通のコックさんから、あひるのコックさんになってしまったかもしれません。でも、それはそれで、他の人には思いもつかない事を考えてみたり、発見してみたり、別の角度から物が見れるようになったり。悪いことばかりではないですよ。思うと。

 生まれつき、目の見えない人がいたとします。目の見える人はかわいそうと思うかもしれません。でも、その目の見えない人にとっては、薄汚い世界でも、エル・ドラドに見えているかもしれません。

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