2007年11月10日土曜日

地球の日本の東京の車窓から。

 今日は、小僧のお稽古の日です。俺だと、かなりシンドイんで、通常は嫁が同行するのですが、嫁は幼稚園の行事があって、その準備をしなければならず、今日は俺が同行することになりました。

 雨が降ってたんで、一番近い駅で乗車、結構、後ろの方の車両に乗ったんですが、将来の夢、大人になったら何になりたい?と聞くと、「車掌さん」と言う、小僧が

「一番前が良い。前を見たい」と手を引っ張ってきます。

 土曜日とはいえ、電車内は人が多く、しかも揺れる車内をかなり迷惑をかけながら先頭車両を目指し歩いています。

 到着したのは、もう駅に停車するころ。ちょっとでも見れたからいいでしょ?って思い、言おうとした前に「次の電車も一番前へ」えぇ?かなり混みますョ。小僧さん。ってか、それは俺がダッコするってのを前提の上で話してるのかい?なんて俺の思いは通じず、信号の色が変わるね。なんて言葉。うん。水色だともうすぐ電車がくる合図だよ。なんて教えたり。

 電車到着。でも一番先頭は、結構人がいて、運転手さんも見えない状態。もちろん小僧は人の気も知らず、前へ、前へと。

 優しいおじさんに席を譲ってもらい、運転席とそこから見える眺めを堪能しました。自分も、嫌いな方ではないので。

 運転手さんが指をさすと、「アレは指差し確認だね」と教えてくれます。乗りなれてるねぇ。自分も運転席を見て「へぇ」というところが2つほど。

 運転席無いは、画面等のデジタル化などで、ほとんど自動操縦な感じでした。運転手さんは、指差し確認と、ディスプレイの区間設定画面?みたいなトコロを押すのと、黄色の線より内側(線路側)に入ってた人にでかいクラクションを鳴らすぐらいしかせず、多分動かないと思われるレバーを持ったままで運転してました。

 そんな近代化が進み、表示もほとんどデジタル、ボタンを押すのが仕事みたいな感じなんですが、1個だけ、その中にアナログな物が。

 運転席の真ん中に懐中時計。しかも自分で吊るしたのではなく、あの近代化されてるハードの中に懐中時計用のスペースが設けられています。それこそ、デジタルでいいじゃん。と思うのですが、懐中時計が、良いんでしょうねぇ。不思議です。

 あと、今現在は動かないと思われるレバーらしきバーなんですが、運転席の客室側と言いますか、自分の目の前なんですが、自分用のバッグと一緒に、かなり古くから使われてると思われる、年代物の速度調節用レバーが置かれています。やはり、それもただ置いてある訳ではなく、ちゃんとはめられる突起があって、あえてそこに刺せるようになっています。

 運転に際しては、絶対に使わないであろう物なんですが、運転手への激励でしょうか。「初心忘れるべからず」という意味でもこもってるのでしょうか。

 デジタルの中に、アナログや個別、個人の思いが入っていて、なんか、ホッとした、気持ちが良い気分でした。もう16kgにもなる小僧をダッコして、腕プルプルさせながら。

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