2007年11月18日日曜日

ホラー映画「肉鉤のいけにえ - See No Evil -」を見た。

 年代は分かりませんが、SFXのクオリティから言って1990年代と思われます。

 ストーリーの始まる1年前。ある連続殺人事件を追っていた新人警官とベテラン警官。その犯人を追い込むも新人さんは斧でメッタ打ちにあってしまう。ベテランさんも腕を切り落とされながらも銃で犯人の頭部を打ち抜いた。犠牲者の中で唯一生き残ったのは、ベテラン警官と被害者さん。被害者さんは、両目を抉り取られていた。

 時は過ぎ、1年後、あるプロジェクトが試される。あるホテルの掃除を3日間すれば、刑務所での暮らしを1ヶ月短縮できる。というプロジェクト。ただ、連れてこられた男女は、もちろん犯罪人でありヒトクセもフタクセもある人達。まとまるわけもなく、こっそり持ってきたマリファナなどを吸い、掃除をサボっていた。

 このホテルは、マジックミラーや秘密の抜け道があるらしいと夜中、ホテルをさ迷う。

 そこには、一緒に、1年前、頭部を打ちぬかれた犯人もいた。

 1人、また1人と犠牲になっていく。犠牲者の両目をえぐりとっていく。何故それほどまでに目玉にこだわるのか。

 それは、犯人の悲しい過去があり、それをトラウマとし、かつ頭部を打ちぬかれたことにより、脳が傷つけられたため、視界や思いなど、1人の悲しい殺人機械として動かざるを得ない。そしてまた犠牲者が増えていく。。。

 ネタバレすると、ホテルの清掃を依頼してきた婆さんが、その犯人の親で、そのの婆さんは、息子を傷つけた、ベテラン警官の敵討ちをするのが目標であり、他のメンバーはおまけに過ぎなかったこと。

 その婆さんは、その息子を虐待していた。檻で生活させ、口に無理矢理シャワーの水を入れる。そして最も残酷なのが、その婆さんの幻覚?ともとれる、言葉、悪を見ろ。そこには悪がいる。目玉を見ろ。悪を見ろと執拗に繰り返し、連続殺人を作ったとも言える過去があって。

 最後はそれに目覚め、婆さんを殺してしまう。混乱した犯人は捕まえていた女性をも殺そうとするが、マイケルなる人が、鉄パイプで犯人を殴り、最後は、ホテルから落とし犯人は死ぬ。という半分ハッピーエンド。

 その犯人が落ちる姿。結構迫力のある映像でした。現代版の13日の金曜日といいましょうか。1人の殺人機械がばったばったと人を殺す。でもそこには、切ない過去があった。悲しい殺人機械。

 それを含め、迫力のある映像と、深いストーリー、それぞれの思惑。良い映画だと思いました。生き残ったのが3人という、のも中途半端で良いと思います。ってゆーか、生き残った人も犯罪人ですが、そのまま逃がすのでしょうか。生き延びたという現実より、その後が別の意味で知りたかったなぁ。罪人野放しと同じですから。

 でも、オモロな映画だと思います。洋画だけど、ジメッぽかったし。4つ星☆☆☆☆

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