2007年9月19日水曜日

映画「バトルロワイヤル2 鎮魂歌」を見た

 前作、バトルロワイヤルで生き延びた七原しゅうやがリーダーとなるワイルドセブン。今回のゲームは、その七原を抹殺することがゲームの内容となっています。

 かなりのツッコミどころ満載であり、そういう意味ではオモロかったです今回はそのツッコミどころを書きたいと思います。ちなみに時代設定は、現代と仮定し、それに伴う技術お呼び機器類は、現代(映画作成時)と同じ設定とします。

 はいまずその1 武器が軽すぎるんじゃ。。。ゲームに参加する高校生。もちろん武器、マシンガン、ハンドガン等持ったことがないはずなのですが、映画では軽々と振り回しています。現状、自衛隊が所持するマシンガンは、重さが5kg程度あり、常に持ち上げている、振り回すのはかなりの筋力を必要とします。それを片手で撃ったりなんかして。プラスチック製?と誤解してしまいます。

 その2 ゲームのルール、おかしくね?。。。男子と女子が出席番号順にペアとなっていますが、ルールの本質、目的はあくまで七原を抹殺すること。このルールでの縛りは、かえって目的を不利にすることに。残念ですが、本意が伝わってきませんでした。

 その3 世界で指名手配の七原くん達ワイルドセブン、武器や食料、飲料水等をどこから調達したのでしょうか。前作から3年が経過した設定となっていますが、その3年もの間、どうやって生き延びてきたのでしょうか。いろいろな国での内戦に参加していたように見えましたが基地のある島にもかなりの長い時期滞在していたと思います。

 その間の電力の供給は?ディーゼルエンジンでの発電であれば、軽油の調達が必要となります。

 その4 パソコンでのハッキング?。。。基地で七原君がネットを経由して演説をしています。現代のネットワーク技術、ファイアウォールを突破し放映するのには、相当な技術をもった者がいるはず。そしてどうやってネットワークに繋げたのでしょうか。有線?

 島には本土と通じる地下のトンネルがあるという設定ですが、七原君達は発見はしたもののトンネルは作っていません。百歩譲ってそのトンネルを使用し、食料や燃料、弾薬の調達をし、かつネットワークケーブルによりネットワークへの侵入を可能にしていたとししてても、そのトンネルの存在を国が知らないはずがありません。なのにドコに繋がっているのか解りませんが、国も知らない地下トンネルの存在。謎すぎます。

 その5 何ゆえに歩兵?。。。結局は子供達の首輪は外され、ワイルドセブン側に立った高校生達なんですが、某国からの爆撃前に、自分の国で殲滅させよという総理大臣の命令が下りました。

 命令がくだったからには、国の所有する兵器も当然使用可能となるのですが、歩兵。しかもみんな銃のみという軽装備で挑んでいます。それであれば、巡洋艦からのミサイルによる攻撃や、爆撃機による攻撃の方がはるかに効率的であり、女房子供のいる大人がむざむざ無駄死にすることは無かったと思います。

 そして、歩兵、死にすぎ。十分な訓練がされているであろう兵士が、たかだか高校生、まぁ七原君は、他のテロ組織で訓練を受けているとしても、ライフルで射撃する女の子、プロのスナイパーになれると思います。

 その6 先生、飛びすぎ。。。最後の方で、クラスの担任、前作で言えばビートたけしの役割の人が、ラグビーボールを持ってトライするような行動をします。ってか飛びすぎでしょ。高さ2.5m、飛距離で言えば7~8m飛んでいます。キャプテン翼すかっ、学校の先生にならず、オリンピックを目指した方が良いと思います。

 その7 弾薬がヘリコプターにより投下されていますが、ハズレでトイレットペーパーはないだろと。ゲームの目的を考えろよと。そして七原君達、対空のバズーカ持ってましたよね。それだけの射撃の腕前があるのでれば、低空でホバリングしているヘリコプターを撃墜するのは容易なことだと思います。

 その8 ダイナマイトの位置間違ってるよ。最後の方で、基地を自爆すべく部屋にダイナマイトをしかけ、3分後に爆発するようセットされていたんですが、そんな基地の上に付けてもあまり意味がないかと思います。爆発での火力とともに、建築物を壊し、中にいる兵士にダメージを与えるのであれば、1階の柱、ビルを解体するような場所にセットするのが良いと思います。

 また、爆薬にはモンロー効果というものがあり、地上に爆薬を仕掛ければ真上が一番火力が大きいというものがあります。その辺の知識は教えてくれなかったのね。

 その9 うろたえるな兵士。。。七原君達が作った電磁波発生機で首輪での位置確認、盗聴が出来なくなってしまうのですが、それを管理する兵士。うろたえすぎです。オロオロしちゃってます。まぁその発生機が作れればの話ですが。相手が相当な技術を持っていることは明白であり、その辺も想定の範囲内でないと困ります。もっと現場のことを考えてください。

 とまぁ高校生にやらせるゲームでもなく、変なルールの縛りにより、バンバン死んでいく高校生達。少子化で問題になっているのに、それはねーだろと。それであれば、65歳以上でゲームをすれば、年金の問題も改善するし、一石二鳥だと思います。また、その人達で部隊を組めばも戦争を知ってる大人達。何もしらない高校生より戦略として役に立つと思います。

 ツッコミだらけのこの映画、上記を参考にして見ていただければ笑えると思います。見終わった後、嫁に「よく最後まで見てられたね」って言われました。ええ、オモロかったですよ。いろんな意味で。

 最後、チベットみたいなトコロで典子さんと合流するのですが、世界指名手配の割りにはずいぶんノンビリとしています。ってゆーか、ビンラディンばりの指名手配だという認識はあるのでしょうか。七原君。

 内容的には散々でしたが、エンディングソングがスタンスパンクスの真夜中少年突撃隊だったので2つ星☆☆ 曲も内容が合ってなくて浮いちゃってましたけど。

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