2008年2月18日月曜日

NHK朝の連どら「ちりとてちん」を見て。

 毎日見てる訳ではないので、話は飛んでるんですが、落語の師匠が無くなった話でした。最初は、涙、涙の葬式だったのですが、グラサンの青年が、現れ、福助の下に師匠が宝くじを買ったから、新聞で確認してくれと生前話をしてたらしいのです。

 そして、当選番号をじゅんじゅんに見ていき、最後の一桁でダメ。あと1つで1億円があたる。当たったら棺おけに入れますわ。なんて言ってたんですが、1億円燃やすんですか?なんて騒動で。騒然とした中で、ダメで、皆で笑いあう。葬式なのに、師匠は死んでも笑わせる人なんやなぁ。と一言。

 松本一志の著書、「遺書」に、俺は親父が死んだ事だって笑いをとる覚悟がある。と書いてありました。

 芸人、落語家、人を笑わせる職業は、「笑わせる」という目標に手段を選ばない。その覚悟が必要なんだろうと、素人ながらに思うのですが。

 それで、思い出したのが、自分が長野にいた時、Aさんという上司がいたんです。出世の気持ちはなくって、お酒を飲むのが大好きで、俺とか気に入ってもらえてたんで、飲み会の2次会とかで、よく誘われて、酒の飲めない俺は、うーむと言いながらもマンツーはイヤだったんで、後輩とか強制的に参加させたりしたもんですが。

 その方が、今でも思い出します。自分はその時、3泊4日で富山から道の勉強をかけて運転してたんです。その途中に、Aさんが無くなったと連絡が入りました。

 事務所に戻ると、同じグループの人は先に行って、お通夜等の準備にもう行っているということで、自分らは、お葬式に行き、ご焼香をしたんですが。

 俺、その時思ったんですね。その方の死を悲しむのも1つではありますが、俺は、その人を思い出しながら、みんなで、Aさんが大好きだったお酒をみんなで飲んで、騒ぐのが、1番の供養になるんじゃないかって。

 Aさんが、生前1番好きだったことをやるのが供養じゃないかと。空で、Aさんがうらやましくなるくらい酒でドンチャンやるのが、はなむけになるんじゃないかって。

 俺の思いは間違っていない。自分だったらそうして欲しいと、自分は固く信じています。

 余談ではありますが、Aさんと俺、あと後輩1人で、GWに宿を取って新潟に行こうって話しになってたんです。宿はAさんご用達のホテルで、予約してくださって。自分と後輩は春スノーボード。Aさんは趣味である渓流釣りに行く予定だったんです。

 その直前にAさんが亡くなったんですが、せっかく予約をしたくれたんで。と後輩とペアで行ったんです。そして夕方、ちょっと遅くなってしまったんですが、チェックインをしようとしたら、Aさんが亡くなったということで、予約もキャンセルだと思っていたホテルのフロントマンが大慌てで。俺が、「キャンセルの電話、入れてないですよね?」とか言って、予約した人が亡くなったのに。

 もちろんそのホテルの方達もAさんのこと、Aさんが亡くなったことを知っていて、GWなので、もちろん部屋は開いてなくて、仕方なし。とそのホテルのスイートルームに泊まらせてもらいました。和洋の四つの部屋、プライベートな温泉の内湯。ものすごい広さな部屋で、二人で泊まる人なんかいなくて。

 ご飯の用意をしてくれた女中さんとAさんの思い出話を。そしたら、ビールをご馳走してくれました。

 良い部屋だなぁ。やっぱスイートは違うね。なんて話をしてた二人。通常は20人とか団体で泊まるらしいのですが、すげぇ広い部屋に、布団が2組。しかもくっつきあってて。しかも男同士で。その布団を畳一畳ぶん離したのは言うまでもないんですが、広い部屋にポツンと二人。寂しいっていうか、ちょっと怖かったです(笑

 こうやって、Aさんのオモロ話を書くのも、1つの供養なのかな。なんて思います。悲しむだけが、供養では無いと俺は信じています。

 なんで、今日の「ちりとてちん」俺にとっては、ちょっと感動したお話なのでありました。

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